コロナに感染したときの話
私は10月頃にコロナウイルスに感染しました。
感染経路や詳細な日にちなどは避けて話します。
簡潔に言うと職場内での感染でした、まず職場のお子様が陽性と判明しその職場の方も発熱の症状が出ました。当日念のため熱を計ってみたところ37.2°でした。衝撃が走りましたが、まさか自分がなどと余裕をぶっこいてました(笑)
一応その日は職場に熱があったことを伝え休暇をもらい様子を見ることにしました。
その夜、再度熱を計ると37.8°でした。さすがにタイミング的にも一致しすぎているため私も感染していることを察しました。
発熱から二日目も熱は下がらず体が少しだるい程度の症状で味覚・嗅覚ともに正常でした。ですが恐らく感染しているだろうと思い、近場の内科を予約し受診してみたのですがロキソニン等の薬を渡されるだけでPCR検査などはしてくれませんでした。薬を飲んでも熱は下がらず不安な思いでその日を過ごしました。
三日目も相変わらずの症状で、もやもやしながら過ごしていました。
そして三日目の夜、気づけばガタガタと体が震え、服や毛布を何枚きても寒いのです。日課のようになっていた熱の計測をしました。38.9°だったのです。さすがにこれは急いで病院に行かないとと思いましたが、そんなことを考えている内に寝てしまっていました。
四日目、朝起きると昨日のような悪寒は収まり熱も37.5°程度まで下がっていました。体温を見てほっとしていると、職場の方も陽性と判明した連絡を受けました。そこで初めて私は濃厚接触者になりました。やっと保健所から連絡がきて「PCR検査を受けてください」と言われました。その電話の際にこちらの体調を伺いながらですが発熱前2週間の間の行動を根堀り葉堀り聞かれました。
私は全て正直に話し、指定された病院に向かいPCR検査を受けました。
五日目、保健所から連絡があり「検査の結果、陽性でしたので今からお伝えする病院で明日から入院となります。」と伝えられました。そこで入院時に必要なものなど全てを聞き明日の入院に備えました。正直、訳も分からぬまま陽性と判明し即入院となり症状としては軽いものでしたが精神的に参っている状態でした。
そして六日目、いざ入院の日です。前日に準備は済ませてあったのでコーヒーでも飲みながら入院時間を待とうとコーヒーを口にしたところ、ふと気付きました。コーヒーの味がしない。
体中で冷や汗が出ました。匂いもしませんでした。
そして入院時間になり病院に車で向かいました。到着して病院に電話をすると全身防護服のようなものを着た看護師さんが二人やってきて私の荷物をおもむろにビニール袋で縛りました。そして病室に案内されるのですが廊下に線が引いてあり「必ずこの内側を通ってください」と言われ指示通りに病室に向かいます。
誰にもうつしてはいけないですし、当然の処置だとは分かっていながらも精神的なショックを受けました。今となっては当たり前のことだと理解できますが、やはりいい気持ちはしませんでした。
そんなことがありながら病室に到着し、病院でのルールを説明され入院生活が始まりました。おもしろいことに入院生活の6日間熱が37°を超えることはありませんでした。
相変わらず味覚と嗅覚は退院後3日目くらいまでは戻りませんでしたが。
入院中の生活を少し説明すると、病室から出たのはシャワーを浴びた日の1回のみで診察はzoomによるリモート診察でした。
退院基準は症状が出てから10日間経過またはPCR検査を2回実施しどちらも陰性反応だった場合の2種類あり、私は症状で初めから10日間経過したということで6日間の入院生活を終え無事退院することができました
私にとってコロナウイルスに感染し辛かったことは味覚障害と嗅覚障害でした。
幸いにも軽症だった私はこの症状が一番きつかったです。これが永遠に治らないことを想像しただけで涙が出そうでした(笑)
当たり前のことが当たり前ではなくなったときに気付かされるものは多かったです。
私は今のところ特に後遺症なども見受けられず健康体で生活することができています。
未だコロナウイルス感染の脅威は衰えず、毎日何千人もの感染者が出ています。
一部、緊急事態宣言が再発令されましたが皆さん一人一人の意識が大切だと思います。
そして、これは個人の意見ですが国民にお願いするばかりでなく政府には再度給付金配布など国民を助ける動きをみせてほしいとも感じております。
いつか皆が周りを気にすることなく友人と集まったり、会社で飲み会をしたりと楽しく過ごせる日々が帰ってくることを祈っています。